NHKの国際放送、広告料収入の導入を検討開始というニュース

2024年5月23日に、総務省の有識者会議「公共放送ワーキンググループ(WG)」で、NHKの国際放送に広告料を導入するかどうかの議論を始めたというニュースがでてきましたね。

NHKは放送法で、企業などの広告の放送をしてはしてはならないと定められていて、国際放送は基本的に、受信料や国の交付金でまかなっているようです。

海外の国営放送

海外の国営放送の国際放送の広告の状況はどのようになっているのでしょうか?

BBCはイギリスの国営放送で、受信料収入があり、日本のNHKと似た形で運営されているようです。

よく出張でホテルに滞在したときに、イギリスのBBCのチャンネルがあります。たしか、番組の合間に、広告があったような気がして調べたところ、国際放送は別会社になっていて、そこで広告収入を得ながら国際放送をしているようです。そして、その商業収入はBBC本体に還元されることとなっています。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000880070.pdf

BBC自体がコンテンツを貸し出して、それに対する対価をもらうというイメージでしょう。

ということは、BBCもイギリス国内では広告はなく、NHKのように切れ目なく番組が放送されているんでしょうね。イギリスに行ったときに確認してみたいです。

今後の議論を見守ろう

では、NHKはどのような方向に進むのでしょうか?

NHKの小池英夫専務理事は「広告出稿に対するニーズを踏まえた議論が必要。中長期的な視点から丁寧な議論をお願いしたい」と述べました。

個人的には、イギリスモデルはスマートだと思いますね。国際放送を切り離して、その会社が運営をおこなう。そこには、その企業の努力が必要で、その一つが広告戦略である。という形で、それに向けた法整備をしていけば良いのではないでしょうか?